設立趣意書
本格的な高齢社会の到来を控え、又国民のニーズの高度化・多様化に対応するために良質の医療を効率的に提供するためのシステムづくりが重要になってきております。
なかでも在宅での医療ができる環境の整備を図り、医療供給を施設中心から在宅中心へと転換する必要性が生じてきております。
しかし、現状では人材面、経済面、情報面等において、在宅ケアを可能とする環境が未だ整備されていない状況であります。 今後在宅ケアを推進していくためには、
- 海外の現状、システムを調査研究することや、わが国の文化・風土にあったシステムの研究が必要であります。
- 在宅ケアに係わる様々なサービスが自治体や民間企業によって提供されていますが、これらのサービスに対する情報を必要とする患者やその家族が十分利用できるような条件を整える必要があります。
このため[フランスベッド・ホームケア財団]は在宅ケア推進の一環として、在宅ケアに関する研究及び事業に対する助成並びに在宅ケアに関する調査・研究及び情報提供を行うことにより、もって国民医療の向上に寄与することを目的として設立するものです。
平成2年2月15日
公益財団法人 フランスベッド・ホームケア財団
設立代表者 池田 茂